コースマネジメントでの頭の使いどころは、スイングをどうするではなく、コースの攻め方とクラブ選択
2023年の初日で、1番難しかったホールが520y Par4の11番です。なぜ難しかったのかについて、解説してみたいと思います。そこにはいくつかの理由がありました。
(最大の特徴)2打目の落とし所が狭いのが11番ホール。
花道が使えないので、直接グリーンに乗せて、ボールを止めないといけない。
グリーン手前の花道は傾斜して池に入るから使えない。
グリーンの左サイドは池なので、右目から狙うのがセオリーです。
ですが、11番はグリーン手前の花道も危険なエリアと認識しないといけません。
花道に落としてしまうと、きつい傾斜でボールは池へ転がり落ちてしまうからです。
ガラスのグリーンと言われるオーガスタナショナルですが、フェイウェイもきっちり刈り込まれてガラスのフェアウェイなのです。
少しでも当たりが悪くショートしてしまうと、花道に落ちて池に入ってしまいます。
花道にあるコブも、池方向へ勢いよくキックするようになっています。
無情にも池に転がり入るボールは、ゴルファーのメンタルも削っています。
池にも花道にも落とさないために、ほとんどのプレーヤーはグリーンの右から攻めています。
グリーン右に外すとアプローチが難しい。
池を避けたために、2オンできずにアプローチする場面も多く見かけました。
ただ、ここからのアプローチも難易度が高かったです。
池に向かって芝目が順目となっているため、あまり突っ込んで寄せきれずボギーが多発していました。
ただでさえガラスのグリーンなのに、芝は水のある池に向かって伸びていくので、池に向かって順目となり池方向へ速いのです。
2打目以降は全て、池を気にしながらのショットが要求されています。
縦長のグリーンは3パットの可能性あり。
初日はグリーンセンターからやや奥にカップが切られていました。
グリーン右サイドの手前が1番安全なのですが、そこからカップまで30mぐらいありましたので、3パットをしてしまう選手もいました。
さすがに、30mもあるとプロでも2パットで上がることはなかなか難しいです。
2日目は、手前にカップが切られていたので、2日目は最難関ホールにはなりませんでした。
2打目の残り距離が180y前後ある。
520ヤードあるPar4なので、2打目はミドルアイアンの距離が残ります。
池に入れないために、引っかけのミスだけは、必ず回避しないといけません。
長いクラブほど曲がり幅が大きくなるからです。引っ掛けた瞬間、池ポチャになります。
そのため、ストレートやフェード系で2打目を打たざるを得ません。
方向が間違えるなら、右サイドという保険をかけながらの2打目になります。
ピンが手前だと、比較的パーが取りやすいですが、グリーンの奥や、左サイドだと難関ホールになるのは間違いありません。
11番はピンポジションに注目しながら見ると面白いです!
(まとめ)グリーンの左サイドと花道が全く使えないホールは、右からがセオリー。
ヒント1
花道の傾斜がキツい時は、花道は使えない。
ヒント2
曲げるなら、ペナルティーと逆サイドに曲げる保険をかける。
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